今回紹介するのはNIKO NIKO TAN TANが2020年にリリースした「微笑」です。
NIKO NIKO TAN TANについて
NIKO NIKO TAN TANは、2019年に結成されたクリエイティブミクスチャーユニット。メンバーは、OCHAN(Vo, Key, etc.)、Anabebe(Dr, Cho)に加え、アートディレクターとしてDrug Store Cowboyが在籍しています。ミュージックビデオやライブで実際に登場するのは前の2人ですが、ミュージックビデオをメンバーであるDrug Store Cowboyが作成することによって、NIKO NIKO TAN TANの音楽が完成されます。
そのため、なんとNIKO NIKO TAN TANは全ての楽曲にミュージックビデオがあります。しかも全て同じチーム内で作られているので、作品ごとのブレがなく、確立された世界観を楽しむことができます。音楽を超えた総合芸術といっても良いかもしれません。
音楽性としては、ロックやヒップホップなど様々なジャンルが混ざったミクスチャー的な音楽なのですが、これまた都会的でイケてるんです。
「微笑」について
「微笑」はNIKO NIKO TAN TANが2020年5月にリリースしたファーストアルバム。「ほほえみ」とよみます。
収録曲は、以下の10曲です。
1. 東京ミッドナイト feat. Botani
2. パラサイト
3. 祭囃子鳴っているわ
4. 恍惚と不安 feat. Botani
5. Night Cruising
6. LINDA LINDA
7. ラビング
8. 同級生
9. 生まれゆく鮮明脳内
10. Silent Forest feat. Botani
「東京ミッドナイト」「恍惚と不安」「Silent Forest」は女性ボーカリストのBotaniがフィーチャリングしています。
サウンドの世界観としては非常に都会的。近未来のSF的な要素も感じるような音楽です。
サウンドの核となるシンセサイザーのサウンドも、モダンでもあるし80年代の懐かしさも感じるような独特の塩梅で、世界観に寄り添っています。そこに、生のアグレッシブなドラムが交わることで、唯一無二の音楽となっています。「祭囃子鳴っているわ」「LINDA LINDA」などの楽曲では、ドラムのよれたグルーブを強く感じることができます。
また、NIKO NIKO TAN TANの音楽の大きな特徴のひとつがメロディーの良さだと思います。どの曲も独特の世界観で装飾されているのですが、芯にある歌が実はめちゃくちゃ綺麗。編曲次第ではとびっきりの歌ものとしても楽しめるのではというほどです。だから、安心してこちら側もサウンドや映像の世界観に浸れるという、バランス感覚が個人的には好きなところです。
プラス1ソング
NIKO NIKO TAN TAN – ハナノヨウ
NIKO NIKO TAN TANがNIKO NIKO TAN TANらしく、「とびっきりの歌もの」を作ったらどうなるか、という曲だと個人的には思っております。印象的な装飾こそないですが、ライブ映像でも作品と地続きの世界観を感じられて良いですね。
コメント