今回紹介するのは、Bialystocksが2021年にリリースした「ビアリストックス」です。
Bialystocksについて
Bialystocksは、2019年に結成された2人組バンド。メンバーは、甫木元空(Vo)、菊池剛(Key)という編成です。
甫木元さんは映画監督もしており、2019にプロデュースした映画「はるねこ」で生演奏上映をしたことがきっかけで、結成されました。
「ビアリストックス」について
「ビアリストックス」は、Bialystocksが2021年にリリースした初のアルバム。収録曲は、以下の8曲です。
1.花束
2. I Don’t Have a Pen
3. ごはん
4. またたき
5. コーラ・バナナ・ミュージック
6. Thank You
7. 夜よ
8. Nevermore – Album Version
合唱曲やフォークに強い影響を受けた甫木元さんと、ジャズピアニストである菊池さんによって作られる音楽は、まさにその融合。
メロウなソウルサウンドをベースとしながらも、ドラマチックなソングライティングが非常に印象的です。甫木元さんが映画監督でもあることが関係しているのか、1曲の中にも起承転結がしっかりとあり、楽曲単体としての作品性が非常に強いです。展開も派手で、そういった意味では非常に邦楽的であるといえるのですが、サウンドとしてはジャズやソウルが元になっているのでずっと耳に馴染んできます。締めの曲「Nevermore」なんかは、ひとつの映画のようなカタルシスを感じます。
日本でしか生まれないソウルミュージックだと思いますし、ドラマチックなソングライティングという、邦楽の良さを存分に体感できる音楽だと思います。
プラス1ソング
Bialystocks – 日々の手触り
バンドセットではなく、メンバー2人だけの演奏です。ピアノと歌だけで、音数は非常に少ないにもかかわらず、音源にあるような壮大なドラマ性が感じられ、その表現力に圧倒されてしまいます。
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