Eleven plus two / Twelve plus one / Helsinki Lambda Club

アルバム紹介

今回紹介するのは、Helsinki Lambda Clubが2020年にリリースした「Eleven plus two / Twelve plus one」です。

Helsinki Lambda Clubについて

Helsinki Lambda Clubは、2013年に結成された3人組ロックバンド。メンバーは、橋本薫(Vo,Gt)、稲葉航大(Ba)、熊谷太起(Gt)という編成です。

音楽好きによる、万人のための音楽」という表現が個人的にはしっくりきます。一見、素朴でキャッチーなインディーロックに聴こえますが、その音楽性は奥深く多彩

例えばこちらは、2022年に行われたツアー「NEW HEAVEN」の会場BGM。Spotifyでアーティストによって公開されているプレイリストなのですが、年代、ジャンルの区別なく様々な音楽を影響元としていることがわかります。

「Eleve plus two / Twelve plus one」について

Eleven plus two / Twelve plus one」は、Helsinki Lambda Clubが2020年にリリースしたアルバム。フルアルバムとしては2枚目です。収録曲は、以下の11曲です。

1.ミツビシ・マキアート

2.Debora

3.それってオーガズム?

4.Good News Is Bad News

5.パーフェクトムーン

6.Shrimp Salad Sandwich

7.Mind The Gap

8.午時葵

9.IKEA

10. Sabai

11. 眠ったふりして

12. Happy Blue Monday

13. you are my gravity

このアルバムは、7曲目のインスト曲Mind The Gapを境目として纏う雰囲気が少し変わります。

前半は、「一癖あるインディーロック」という印象。Vampire Weekendをテーマとした「ミツビシ・マキアート」からはじまり、急展開を起こす「Debora」など、ポップパンク〜インディーロックを軸としながらも、シンプルではない聴きごたえのある楽曲が並びます。

後半は、インディーロックの枠すら時に飛び越え、より様々なジャンルの音楽に接近していきます。エキゾチックな雰囲気漂う「IKEA」やダンスパンクやハウス等のダンスミュージックに寄った「Happy Blue Monday」など、それぞれの曲で雰囲気はだいぶ変わるのですが、一つ一つの楽曲の完成度がめちゃくちゃ高いです。

あと、Helsinki Lambda Clubの楽曲全般にいえる特徴として、めちゃくちゃキャッチーです。癖と方角的なキャッチーさを両立させることは、メロディー次第で難しいことではないのですが、彼らの楽曲は邦楽的なグッドメロディーを癖あり楽曲にそっと入れ込むという、くどくないキャッチーさのセンスがめちゃくちゃ良いです。洋楽ばかり聴く人にも邦楽ばかり聴く人にも刺さる、とても良いアルバムだと思います。

プラス1ソング

Helsinki Lambda Club – バケーションに沿って

Helsinki Lambda Clubは、8/10(木)に新アルバム「ヘルシンキラムダクラブへようこそ」をリリースします。こちらはその先行曲。近年のUSインディーポップ的な品の良さと、ノスタルジックな質感がマッチした良曲です。アルバムにも期待大ですね!

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