INNOSENT 0 〜The night late show〜 / INNOSENT in FORMAL

アルバム紹介

今回紹介するのはINNOSENT in FORMALが2018年にリリースした「INNOSENT 0 〜The night late show〜」です。

INNOSENT in FORMALについて

INNOSENT in FORMALは、2017年から活動を開始したカートゥーンバンド。メンバーは、ぽおるすみす(Vo)、CANDY MAN(Gt)、Kuni the ripper(Ba)、TOY BOY(Dr)という編成です。

残念ながら、今年(2023年)の4月に解散してしまいました。

音楽性としては、ヒップホップとロックの融合。カートゥーンバンドであることも相まって、「和製Gorillaz」と表現されることも多いです。しかし、Gorillazをはじめ、ヒップホップとロックの融合を行うバンドはエレクトロニックに接近していくことが多いですが、INNOSENT in FORMALの音楽はギターロックとラップの純粋な組み合わせを突き詰めていっている印象です。

だから、個人的にはIncubusに近しいものを感じます。ゴリゴリのサウンドでもどこか品がある点も共通しているように思いますね。

「INNOSENT 0 〜The night late show〜」について

INNOSENT 0 〜The night late show〜」は、INNOSENT in FORMALが2018年にリリースしたファーストアルバム。

収録曲は、以下の8曲です。

1. Introduction

2. Footloose

3. I wanna…

4. Night cruising

5. One for you

6. 日向が少ないこの街で

7. Sex, Drug & Rock’n’Roll

8. Slow dance

かゆい所に手が届く」名曲が集まったアルバムだと思います。

「ヒップホップ」×「ロック」を目指すアーティストは数多くいますが、チルやクラブミュージック、あるいはメタルとの接近をしていくアーティストが多いように思います。そんな中で、シンプルに純粋なラップロックを突き詰めた作品です。

しかし、発想はシンプルながら、曲のバリエーションは割と広いです。リズムにおいても、いわゆるヒップホップのブーンバップをもとにしたものから、邦楽ロック的なものまで幅広く楽しめます。「Night cruising」などは、はじめのサビを聴いた時にそれまでの楽曲と雰囲気が違うため少し驚きましたが、曲が展開していく中で「なるほど」と納得させられてしまいます。ついにやけてしまう楽曲です。

リズム隊だけでなく、ギターやボーカル、フロウの表現力も素晴らしいです。「One for you」は、ブーンバップのリズムにひたすらラップが乗っかっており、ヒップホップに慣れていない人にとってはとっつきにくい要素の多い楽曲ですが、非常に聴きやすくバラードかのようなエモーショナルな気持ちを引き起こすことができます。「ヒップホップの良さ」に気づくきっかけにもなりえる大名曲だと個人的には思っています。

シンプルな音楽性ですが、代わりがおらずなかなかいない良いところをついてくれるアーティストなので、彼らには何かしらの形でぜひ音楽を続けていってほしいですね。

プラス1ソング

No Gimmick Classics – TO3S remix feat.quon6

3ピースのヒップホップバンドNo Gimmick Classicsが、ぽおるすみす(Vo)が所属するラップグループquon6をフィーチャリングした楽曲。ほとんどベースとドラムだけで構成された激渋なトラックが超かっこいいです。それぞれのラップも響き重視でイケてます。

コメント

タイトルとURLをコピーしました